往来写簡

あなたの自由を見つける移動写真館『写真箱』を開催しております。 日々笑って暮らせる、そんな写真を撮っています。

両方。

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米沢はしずかに雨です。でもそんなに寒くなーい。

まだ白いのは来ませんね。

昨日のブログをupしてからたくさんのご予約いただきました!

ありがとうございます。

 

『11月の写真箱』についての諸々思うこと。

今日はプリントについて少々。

 

写真箱では、A4プリントを1枚お付けしています。

前に書いたことがありますが、

写真箱でお撮りした写真はスマホで使いやすいようにと、

データでお渡ししています。

ダウンロードして、そのままFBだったりツイッターだったり

さくさく使えます。

友達にもメールやLINEで送れるし、

もう全てスマホで完結しちゃう。

便利!楽ちん!簡単!

だったら、別にプリントなんていらないかも。

 

でも、必要なのです、プリントは。

 

先日のこと。

うちの母の足が悪くなってしまって、

階段の昇り降りをしなくてもいいようにと、

実家内で2階のお部屋から1階のお部屋へ引っ越しをした時のこと。

母の荷物の中にあった、たくさんの写真と何冊ものアルバム。

若かりし頃の父と母の写真、私や兄の子供の頃の写真、

死んじゃったじいちゃんばあちゃん、親戚のおじちゃんおばちゃん、

いとこ、はとこ、近所のお兄さんお姉さん、

飼っていたペット、庭で咲いてたお花、

その他とにかくいっぱい。

全部残ってる。

 

プリントした写真て、捨てれないんですよね。

 

たとえブレブレで写りが良くない写真でも、

大事なところが見切れちゃってる写真でも、

印画紙にプリントされて写真という形になると、

不思議と捨てられない。

  

母が持っていた写真は私が大人になるに連れて

だんだん少なくなっていって、

今度は自分が持っている写真を探してみる。

 

高校生の頃は「写ルンです」で撮ったと思われるものがいっぱい。

短大〜就職した頃はコンデジで撮ったであろうものがちょこちょこ。

(なんかジェネレーションわかっちゃう!

で、途中から写真がほとんど無い。

あれ?ビックリするほど残って無い。

 

たぶんそれは携帯にカメラが付いてから。

撮ってる枚数は「写ルンです」時代よりもはるかに多いはず。

みんなが今使ってるスマホにも何千枚とかの写真が当たり前に入ってる。

でも、2、3個前に機種変したガラケーの時の写メってどうなったか覚えてますか?

 

あんなにたくさん撮った写メ、

どこに行っちゃったんだろう。

 

 

母が写真を残していたのは、

特に写真愛好家であった訳でもなく、

その時代はフィルムしか無かったし、

プリントしないと何が写ってるかも見れなかったし。

(デジタルとフィルム、どっちが良いかの話ではないですよ。

そもそもそこに写っているモノに対して、

母がこの上ない愛情を持っていて、

その愛情をシンプルかつ最大限に形にできていたのが、

プリントした写真だった。

ということ。

 

だから、残る。

 

うん、

愛情は形に残しとこう。

そして、便利なものと大事なもの、

両方あったらいいよね!

 

せっかくだからカッコいいやつで残そうってことで、

A4プリントお付けします。