往来写簡

あなたの自由を見つける移動写真館『写真箱』を開催しております。 日々笑って暮らせる、そんな写真を撮っています。

本気。

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『カッコよく撮って〜』

カメラを向けると、みなさんそう言います。

『OK!めっちゃイケてる感じで撮るよ〜♪』

って言った時の、

みんなであははははーて笑う顔、

あの和み感、

好きです。

 

みんなカッコよくなりたい。

私もカッコよく撮りたい。

てか、

そもそも『カッコいい』ってなんだ?

 

 

前回の写真箱の最後のお客様。

中川吉右衛門夫妻。

 

二人はお百姓さんで、

肥料も農薬も使わない天然農法というやつで、

お米や野菜を作ってる。

 

そんな二人。

頭に手ぬぐい巻いて、

シャカシャカするナイロンパーカー着て、

かろうじて長靴だけは脱いできたって感じで、

田んぼからそのまんまの姿でやって来た。

 

 

カッコいい!

 

 

来るなり、

『どーせ何も食わねーでやってんだろ』って

手渡された包みの中には、

炊きたての新米で握ったおにぎり。

まだ温かいやつ。

 

 

カッコいい!

 

 

手ぬぐい&シャカシャカなのに。

 

 

 

昨今、有機栽培とかオーガニックとかなんとかいっぱいあるんだろうけど、

農に関してド素人な私でも、

二人がかなりフリキッタところを走ってるってことはわかる。

楽な道ではない。 

でも、わざわざ好き好んでその道走ってる。

理由はシンプル、

楽しいから。

自分のやりたいことを本気でやってるから

楽しい。

 

それを貫いてる人には

圧倒的なカッコよさが宿る。

 

 

だけど、 

こうやって圧倒的なカッコよさが宿った人って

まだまだ少ない。

 

 

みんながみんな 大きいことなんてできないけど。

日々の暮らしの中で何でもいいから、

自分の好きなこと、夢中になれることを追求できたらステキ。

毎日、家族の食事を楽しんで作るでもいい。

毎朝、旦那さんを全力で仕事に送り出すでもいい。

もし、

子供の幼稚園のお迎えを毎日フリキってやってるなんてママさんがいたら、

すんごいカッコいいと思う。

 

私はそういう人に出会いたい。

 

もちろん、カッコよく撮ります。

だって私、カッコよくしか撮れないから!