運動会の正義。
何十年ぶりかで『運動会』なるものに参加しました。
たぶん、高校生以来でしょうか?
いや、
高校時代には『運動会』は、
やったー!授業ない〜!サボろうぜ!的イベントだったような。
正しくは中学生以来かもしれません。
なのに、なぜに今『運動会』?
はい。
たまたま『カフェの写真箱』と市内の地区運動会の日程が丸被り。
ゆえに、客足が...
写真箱だけじゃなく、他のイベントも...
『運動会』とは、
世の民にそんなに強い影響力をもたらすものなのか!
ならば、行って見て来ようじゃないか!
ちょうど、萬五郎のある地区も運動会をやっていて、
参加要請がきてるとのこと。
これは素晴らしい。
で、
行ってみた!
最近のニュースでは、
運動会の様子がだいぶおかしくなってきて、
それでいいのか?的なことが話題になっているようです。
が、しかし、
私が参加した田沢地区の運動会には、
古き良き情緒漂う
運動会の姿があったのです。
まず、サイズ感とロケーションが抜群によい。
周りは基本、山です。
街中の学校の校庭とは空気感が違う。
で、人が多くない。
少な過ぎても良くないのだろうけど、
参加する人達がだいたい何となく顔見知り。
何となくっていう距離感がいい。
で、基本ゆるい。
てか、このゆるさの加減が素晴らしい。
競技にそんなに厳密なルールはないのです。
一応、決まってはいるけれど、
めんどくさいことは誰も言わない。
ふわっとしたルールの中で、
ズルしようと思ったらできる。
ちょっとしたことなら誰も咎めない。
でも、
ズルして勝ったところで、の話です。
そのふわっとした中に、
良心の判断があるのです。
大人も子供も。
だけど、
ゆとりのような、みんなで一緒にゴールしよう♪的な甘さはない。
勝負は勝負。
ちなみに、
たる転がしリレーという競技にて、
私、人生初のビリいただきました。
勝負は勝負。
そして、子供達が真剣。
で、可愛い♡
おばあちゃんに手を引かれて、
飴拾いとか、キュンとします♡
そして、ガチで走る楽しそうな大人。
こんな感じで、和やかに運動会は進むのです。
お昼は、卵焼きとウィンナーと唐揚げとおにぎりのお弁当。
自慢のお漬け物がぐいぐい回ってくる。
競技も何十年も前からある
パン食い競走とか、借り物競争とか、綱引きとか、
スタンダード中のスタンダード。
あ、応援合戦もあった!
言って見れば、ベタな世界観。
ダサいかカッコいいかで言ったら、前者。
でも、
これが全然嫌じゃない。
なんだろう。
押し付けがましくないからかな。
真剣に楽しむ人もいれば、
少し離れて楽しむ人もいて、
こうして楽しんでと強制もされない。
運動会という場に、
老若男女問わず居るってことが目的。
競技は手段。
後は各々の視点で楽しむ。
あんなに可愛いあめ拾いをしてた子供達も、
高校生くらいになったら、
私みたいに、やったーサボれるーとか言って、
運動会ブッチしちゃうかもしれない。
でも、それはそれ。
そういう年頃だから仕方がない。
で、
大人になった私が思ったことは、
ダサいかカッコいいか、
質の善し悪しではなく、
そこに本質があるかどうか。
田沢の運動会は正義でした。